タロット

タロットカード 小アルカナについて

40枚の数札と16枚のコートカード(人物カード)の56枚から成り立っている小アルカナ、リーディングではとても頼りになるカードです!

小アルカナは身近な日常を現わしてる!

小アルカナは全部で56枚、この枚数の多さから意味を覚えることに一瞬戸惑うのですが、順に見ていけば日々の生活ストーリーとして繋がっていて、案外分かりやすかったりします。

スプレッド上に小アルカナが出ると、細かな心がけやアドバイスがしやすかったりとても身近な印象があります。それだけにスプレッドの位置や前後のカードで意味も変ってきたり、リーディングを面白くもしてくれます。

4つのスートについて

小アルカナには4つのスートがあり、それぞれの意味があります。

ワンド(棒)・・・火・戦い

人間の生命力や進化する上で必要な道具、そして生活するための活力や強い意志、情熱、エネルギーなどを現わします。動物的な本能や欲求の象徴でもあります。

カップ(杯)・・・水・情

聖なる杯、人生の喜びや悲しみ、愛情などの感情を現わします。人間の持っている情緒、優しさ、協調性、柔軟さ、目に見えない心の価値観全般の象徴でもあります。

ソード(剣)・・・風・策略

人間が作った道具で、そこからの知性や理性を現わしています。それらを備えた人間の行動力、突破力など迅速さや理解力、プライドなどの象徴でもあります。

ペンタクル(金貨)・・・地・現物

紋章や硬貨など、現実的な価値を現わします。精神的なものより実利である物質的なものや合理的なもの、ゆっくり安定、信用、豊かさなどの象徴でもあります。

A~10の数札はどのスートでも、2はバランス、3は創造、4は安定、5は不安定、6は調和、7は熟考、8は行動、9は極み、10は終了を表わします。

タロットカードを展開したときに、スートの種類の偏りによって相談者さんの抱えている問題の本質を読み取ることが出来たりもします。例えば、ワンドがほとんど無くてカップが多いと、やる気や意思より感情に流されてるなとか、ペンタクルがほとんど無くてソードが多いと、智恵や能力はあるのに結果が出せてないなとか、見えてくることがあります。

コートカードは人間関係!

人物が描かれているコートカードの人物は、相談者さんが直面している問題に絡んでいる実際の人物像を現わすことがあります。また、相性や上下関係などの人間関係も読み取る手立てともなります。

ペイジ

小姓、子供、若者、新人などを表わします。未熟で無垢な男女で、ここから成長していくであろう人物です。地道に努力することを求められます。

ナイト

力を持ちリーダーシップをとれる成人を表わします。行動力や実力もあり、周りから頼りにされる英雄的人物で、35歳未満の男性を表わします。

クィーン

母親のように包容力があり賢い人物を表わします。権力よりも人に対する愛情や寛大な心を持ち優しく見守ってくれる人物で、35歳以上の女性を表わします。

キング

国や社会的な権力を持ち威厳のある人物を表わします。支配者、社長、統率者など高い目標を持ち、国家繁栄を築きます。経験豊富な35歳以上の男性を表わします。

4種類のコートカードの力関係は、

ペイジ < ナイト < クィーン < キング

  • ペイジ×ペイジ・・・子ども同士
  • ナイト×ナイト・・・気の合う友人
  • クィーン×クィーン・・・ママ友・主婦仲間
  • キング×キング・・・トップ同士
  • キング×クィーン・・・夫婦
  • クィーン×ペイジ・・・母と子
  • ナイト×ペイジ・・・先輩と後輩

など、コートカードだけを使って関係性を占ったり、スプレッドのどの位置に現われたかで根本的な関係性が見えてくることもあります。

小アルカナは極めると、とても面白いカードです!