心理カウンセリング

交流分析:脚本分析「禁止令」幼少期の苦しみ

人生のシナリオは、実は自分自身が決めているものなのです。

脚本分析とは

交流分析において、人生をドラマのように自分が演じている役割のことを人生脚本と言います。また、この人生脚本を分析することを脚本分析と言います。

人は子どもの頃、周りで起きている出来事からいろんなことを学び、「こんなふうに生きていこう」と幼児決断(3歳~7歳)をします。人生脚本は幼児決断に基づいて経験により、強化し固定化されていきます。

脚本分析は、無意識のうちに繰り返してしまう人生のパターンを分析し、過去の人生脚本から脱却する方法です。

この繰り返してしまう人生パターンの原因として、禁止令というものがあります。

親は子どもの第一次感情(素直で直感的な感情)が自分に関わり、またそれが自分にとって不安や不満の原因になるとき、その子どもの第一次感情を禁止します。これを禁止令と言います。

禁止令の種類

禁止令とは、親のC(child)の自我状態の時に発せらる子どもが抑圧的に感じる言動を、子どもがCの自我状態で受け取ったものです。

  1. 存在してはいけない(存在の禁止)・・・拒絶・虐待・存在無視を受け入れるあなたを認める、ネグレクトなど
  2. 男(女)であってはいけない(性別の禁止)・・・男だから、女だからと扱われることを受け入れるあなたを認める
  3. 子どもらしく楽しんではいけない(子どもであることの禁止)・・・大人のような責任感を持っているあなたを認める、「しっかりしなさい!」など
  4. 成長してはいけない(成長の禁止)・・・過保護や過干渉を受け入れるあなたを認める⇒自律出来ない、依存心強い
  5. 成功してはいけない(成功の禁止)・・・「何をやってもだめだな」と結果に対する批判を受け入れるあなたを認める⇒成功体験が無い
  6. 実行してはいけない(実行の禁止)・・・あれはダメ、これはダメという制約を受け入れるあなたを認める⇒自発的に行動できない
  7. 重要な人物になってはいけない(決定の禁止)・・・目立たず自己主張するなという扱いを受け入れるあなたを認める⇒劣等感、いざという時上手くいかない
  8. 皆の仲間入りをしてはいけない(仲間入りの禁止)・・・「うちの子にそんなことはさせない」という考えを受け入れるあなたを認める、親が非社会的⇒自分はみんなと違う、エリート感情
  9. 愛してはいけない・信用してはいけない(愛情・信用の禁止)・・・親しい人との関係が壊れることを受け入れるあなたを認める⇒辛さから誰も愛さない、他者に批判的
  10. 健康であってはいけない(健康の禁止)・・・病気の時だけ優しくされたり、弱い子と決めつけられることを受け入れるあなたを認める⇒自分は体が弱いと思い込む
  11. 考えてはいけない(創造性の禁止)・・・自由な発想をしないことを受け入れるあなたを認める、考えをけなされる⇒見通しがつけられない
  12. 自然に感じてはいけない(要求の禁止)・・・自分の要求より親の要求を受け入れるあなたを認める、親が自分の思うとおりに育てたい⇒親の期待に応えようとする、自分の第一次感情がわからない

禁止令を解除すること

こう書き並べてみてわかるように、禁止令ってたくさんあります。

あなたはこの中でいくつ当てはまりましたか?私は7つあります、、うちの母は厳しかったなぁ、「ああしなさい、こうしなさい、あれはダメ、これはダメ」と言われながらも、愛情は感じていたし聞き分けのいい子どもだったので、特に反抗すること無く受け入れた育ってきました。

いずれにせよ、誰しもいくつかは思い当たることありますよね?

私自身、心理学を学ぶまで生き辛さがここからきてることに気付きませんでした。

この脚本分析は、自分がこうなりたいと思う人生に今ここで気づき、演じ続けることで過去のトラウマとなっている人生脚本から脱出する方法です。

それと共に禁止令に気付き、禁止ではなく許可することで、それぞれの禁止令を解除することが可能になります。

MIYAKO

最も自分らしく生きられる「人生脚本」を作っていけば良いのね!