鋭敏な星、傷官とは、どんな星なのでしょうか?
傷官の意味について
感情、精神、焦燥、直感、感受性、才能、事故、闘争、凝り性、裁判
傷官の吉の作用としては、財を生み才能や感受性の強さで成功を導くところにあります。しかし凶の作用としては、その感受性の強さにより感情の起伏の激しさや非社会的な行動などもあります。
傷官は、官星(正官・偏官)を傷付けて剋するという意味で、特に正官とは合いません。と言うのも、この傷官は精神性の高い星で、感情の起伏が激しく直感力に優れているので、突飛な言動を起こしやすく正官の「公正・社会性」と対立してしまいます。
また、傷官の下に付く十二運が旺相(長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺)しているときは、財星(正財・偏財)が一緒にあることを良しとして、下に付く十二運が休囚(死・墓・絶)しているときは、印星(印綬・偏印)で抑えられることを良しとします。
傷官の性格
- 感覚が鋭く、相手の心を見抜く
- プライドの高い自慢家
- 物事の白黒をはっきりしたがる
- 言葉が鋭く、毒舌家
- 上司や先輩に媚びることを嫌い、組織活動は向かない
- 目下や部下などの、出来ない人の気持ちが分からない
- 喜怒哀楽の感情の振れ幅が大きい
感覚的・感情的で、細かいところが気になる繊細さから、思い詰めてしまう傾向もあり、気難しい人と思われてしまうようです。
またストレートな表現力、優れた直感力、芸術的な独創性、繊細なロマンチストなど、特殊な世界観も持ち合わせたちょっと憧れの人だったりします。
傷官の仕事運
傷官は、人に媚びることが嫌いで世渡りが下手なので、サラリーマンには向きません。感覚的・創造的・専門的な仕事、技術や資格などが活かせる仕事が最適です。
いずれにしても、みんなで協力してやるよりも単独でやる方が、能力を発揮し成功できるでしょう。
☆天干星でみる職業
基本として、月柱の天干星を中心にみます。
専門職・・・弁護士、医師、税理士、教師など
技能系・・・コンピュータ関連、エンジニア、職人、スポーツ選手、霊能者など
芸能系・・・歌手、俳優、芸人、芸術家など
その他(恋愛・金運など)
傷官は、嫉妬心が強くプライドも高いので、なかなか素直になれません。「気難しい人」と思われがちで、相手に気を使わせてしまいます。自分の考えを押し付けていないか省みることも必要です。
女性は、夫を剋す星となりますので、思いやりを忘れずにいて欲しいです。
傷官は、財星と列ぶと大きく財をつくり出せます。比肩・劫財・敗財と列ぶと一方的に与えるのみで、手元には残りにくいでしょう。
- 長所
- 知的で会話が洗練されている
- 厳しい競争分野でも生き抜いていける
- 技芸・スポーツなど感性重視の世界で才能を発揮
- センスが良く、情報通である
- 短所
- 自分の言動に押さえが利かない
- 自分流に酔いしれる
- 人を育成することが出来ない
- 皮肉屋
繊細な感受性、鋭い直感力、特殊な才能の持ち主、ちょっと気難しそうだけど憧れちゃう!