命式の中で、十干十二支の組み合わせにより、新たに生まれる五行や変化をみていきます。
干合(かんごう)
干合とは、陽干と陰干が結びつき他の干に変化することです。
上図のように、甲から順に並べると分かりやすいのですが５種類あり、これらの性質を化気五行といいます。
- 甲己→土～中正の合・・中正を重んじ、誠実な性質。
- 乙庚→金～仁義の合・・仁義を重んじ、勇敢な性質。女性は美人で男性は厳格。
- 丙辛→水～威制の合・・威に走り冷酷な性質。行運に巡ると色情難あり。
- 丁壬→木～淫逸の合・・色情の念が強く、品行が乱れやすい。人に媚び情動的。
- 戊癸→火～無情の合・・理性的で無情の性質。女命に多く、男命も沐浴なら色情難。
☆干合と天干星への影響・・・干合により、天干星が凶星ならばその凶性が軽くなりますが、天干星が吉星ならばかえってその吉性も軽くなります。
☆干合の陰陽による変化・・・干合で化した五行の陰陽は、日干が陽干ならば陰となり、陰干ならば陽となります。
例えば、日干が壬で、四柱に壬と丁があり干合して木化する場合、乙(木の陰)となり、天干星は傷官となります。
支合(しごう)
支合とは、十二支同士が組み合わさり合して、他の五行に変化するものです。
上図のように、６種類あります。
- 子ー丑→土・・子孫繁栄、夫婦仲が良いの意味
- 亥ー寅→木・・一時的に結びつくが長続きしないの意味
- 戌ー卯→火・・多少の変化はあるが四柱を助けるという意味
- 酉ー辰→金・・強さを備えて吉となる意味
- 申ー巳→水・・刑ともなるので、吉凶の両面がある意味
- 未ー午→火・・火の勢いが強く、変動、結合、離別の意味
☆支合で変化した五行の陰陽は、生日の陰陽によって決まります。
日干が陽干の場合は陰となり、陰干の場合は陽となります。
例えば、日干が甲で地支に寅亥の木化があれば乙(陰の木)となり、天干星は敗財となります。
☆天地徳合てんちとくごう(鴛鴦号えんおうごう)
二人の日柱が、天干地支ともに合している場合のことで、日柱だけで観た相性は最高です。鴛鴦とは「おしどり」のことです。
十干十二支の組み合わせによっては、新しく五行が生まれて変化していくのね！
