１２番目は天地否です。下卦が「坤」、上卦が「乾」となる卦です。
天地否とは？
「正しいことが通らず、八方ふさがりなとき。こんなときは控えめな態度でやり過ごすべし」という教えです。
- 物事が停滞し塞がる
- つまらない人々がのさばり世を乱す
- 積極的に動くべきでは無い
- 控えめな態度で難を避ける
上卦の天の気は上に行こうとし、下卦の地の気は下へ行こうとしますので、天と地は交わらず通じることが出来ません。まさに調和がとれずに乱れている状態です。
世を治める君子が正論を通そうとしても、無関係で軽率な者たちがのさばっているので、このようなときは正論は控えて、関わらないようにするべきです。
天地否の運気
この卦ではどう振る舞い、何に気をつけるべきなのでしょうか？
総合運
運気は下降しています。失敗や不具合が起こり何をやっても上手くいきません。解決しようと動いても改善の見込みはありませんので、少し距離をおくよう心掛けるときです。
また、新しいことを始めるのも避けましょう。出しゃばらずやり過ごすことを心掛けるようにして下さい。
仕事運
何をやっても結果の出ないときです。新規事業を始めたり、独立や転職は見送る方が良いでしょう。
先ずは今取り組んでいる仕事にしっかりと向き合うべきです。なかなか良い手応えはありませんが、ここは辛抱のときです。それともし、おいしい話が来ても乗らないように！後から面倒なことになってしまいそうです。
恋愛運
相手のいない方は、出逢う機会に恵まれた状況ではありません。もし出逢ったとしても、上手く気持ちが通じ合わず、長くお付き合いする相手ではないでしょう。今は出逢いを求めるときではないようです。
恋愛中の方は、意見の食い違いから喧嘩に発展してしまうことも。落ち着いて過激な言動は慎んで下さい。今はガマン、ほんの少しだけ距離をあけるのもいいかもしれません。
天地否は「常識が通じないときなので、正論は控えて、無責任な人たちに惑わされるな」ってことなのね！
