イーチンタロット(易経)

イーチンタロット(易経)

「占い」として用いられる「易経」は、東洋思想の古典の中で最も古い書物で、「時と兆し」「時の変化の道理」を説く書物です。

易経について

  1. 易経とは?
  2. 易経の成り立ち

1.易経とは?

古代中国にて、3000年以上も前に作られた東洋思想・人間学の書物です。作者は伏羲とされています。

四書五経の1つ、東洋思想の原点であり儒教の経典。

・五経 (易経、書経、詩経、礼記、春秋)

・四書 (論語、孟子、大学、中庸)

帝王学、占いのテキスト、処世術

人類史上最高の成功法則!

易とは、時の変化を知り、兆しを知ることです。

易の変化の法則

〇変易・・森羅万象、全てひと時たりとも変化しないものはない

〇不易・・変化には必ず一定の不変の法則性がある

〇易簡・・その変化の法則性を我々人間が理解さえすれば、天下の事象も知りやすく分かりやすいものになる

ちょっと難しいように聞こえますが、「森羅万象を含む宇宙規模の哲学」であり、それ故に、政治、経済、教育に関わる賢人たちに注目されてきました。

2.易経の成り立ち

★太極(たいきょく)

易では先ず、はじめに太極ありと言われています。太極とは、宇宙の万物創造の根源です。

★両儀(りょうぎ)

太極から生じた二極のこと。陰と陽という相反する2つの現象が存在することとなります。例えば、天と地、男と女、大と小、動と静などです。この陰と陽をそれぞれ符号で、陰(–)、陽(­­-)で表わします。

★四象(ししょう)

陰と陽がさらに分割され、小陽・老陽・小陰・老陰と4つに分かれ、それが四季に通じます。

  • 老陰・冬至・・・陰の極まるところにして陽の起こるところ
  • 老陽・夏至・・・陽の極まるところにして陰の起こるところ
  • 小陽・春分・・・ここから陽が強くなる
  • 小陰・秋分・・・ここから陰が強くなる

★八卦(はっか・はっけ)

さらに四象それぞれに陰陽を加えて八種類にしたものです。これが易の説く森羅万象の基本となります。

  • 乾(けん)→天・・・父・・北西・・健やか
  • 兌(だ) →沢・・・三女・・西・・悦ぶ
  • 離(り) →火・・・次女・・南・・明るい
  • 震(しん)→雷・・・長男・・東・・動く
  • 巽(そん)→風・・・長女・・南東・・入る
  • 坎(かん)→水・・・次男・・北・・陥る
  • 艮(ごん)→山・・・三男・・北東・・止まる
  • 坤(こん)→地・・・母・・南西・・従う

八卦は、天象や山川の地形より、天地万物の変化の様子や人生の変化を読み解くことが出来ます。